教育とキャリア制度

■ 教育制度はOJTが基本


どの部署も先輩や上司は優しい人が多く、少なくとも体育会系ではないので、どの部署でも先輩・上司から基本的な業務スキルをOJTで比較的に丁寧に教えてもらえる。それから後も自分の希望するキャリアプランやそれまでの仕事の成果に沿って部課長と相談の上で、比較的早いペースで次のステップに進むことができる。見込まれれば若手であっても部署内の責任ある業務を任されるので、プレッシャーはあるが経験は積める。

人員が少ないこともあり、入社1年目から、責任ある仕事を1人で任される。行程の上流から下流まで全てに関わることができ、仕事の全体像をつかむ事ができる。その反面、一つ一つの業務の精度が下がりやすく、専門性を高めるなどの突っ込んだ能力を身につけるのが難しい。また、当個人に責任がのしかかり、全て担当任せになってしまっている傾向もある。

海外出張が多く中国やマレーシアで行く機会がある。普段の業務から海外とのやりとりは多く、グローバルな仕事をしているような気分になれる。教育制度はOJTと通信教育と定時後の語学教室位のため、特に専門的なことは自分で勉強する必要がある。


■ 研究開発


若い人なら基本的な技術、常識を身につけることができるが、ある程度の年齢からは技術的なキャリアアップができる環境ではない。斜陽産業で新規技術も特になし。


■ 出世と学歴


学部卒や高専卒のプロパー社員の場合、給与や階級がなかなか上がらない。一方で、院卒入社と中途入社・キャリア採用の社員がかなり優遇されていて、昇進も早い。また役員を見ると他社から来た人がほとんどで、プロパー社員は役員まで昇進することが難しいことは確かである。


■ 異動は少ない


技術者の転勤はほぼない。ほとんど大阪本社での勤務。事務系や営業社員は東京・大阪間の異動があるが、一般的な会社と比べた場合、異動は少ないと思われる。


■ わずかな研修制度


研修制度は語学研修はあるが自己負担。入社時に新人研修がある程度で、その後2年目研修、中堅社員研修以外には特に研修はない。最新の技術・知識を持つには自分で積極的に学習しないと何の成長もない。


■ 曖昧な人事評価制度


人事評価は、 評価制度にありがちな目標設定型評価。チェックシートに記入して上司と面談することにより決まる体裁が整っているが、中身を厳密に確認されるわけでもなく、昇給・昇進は上司やその上のさじ加減ひとつで決まる。ファミリー企業ということもあり、正当な評価をされているイメージがない。よって、何時間もかけて書くチェックシートにほとんど意味は無い。人事評価はボーナスに多少影響を与えるが、そもそもボーナスがここ数年1~2ヶ月程度しか出ていないため影響は少ない。なお、いくら評価がよくても、飛び級を認めるようなシステムはない。

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